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「宮戸」
「鈴仙か」
俺の後ろに立っていたのは、鈴仙だった。
そして、俺の背中に突き付けられていたのは……。
「……どうしたんだ? 俺を指差して」
突き付けられていたのは、人差し指だった。
何だよ……。あまりの殺気にてっきり銃でも持ってんのかと思ったぞ。
「どうしたって……」
「いや、鈴仙もブラフが上手いなあ。さすがの俺も騙されたぜ。ハッハッハッ!」
「…………」
俺がそう言って笑っていると、鈴仙は指を横の地面に向けた。
そして、弾丸の形をした弾幕を何発か地面に向けて発射し、地面を抉った。
…………。
「…………」
「何で!?」
鈴仙は無言で人差し指を突き付けて来た。
俺が何をした!
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