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「あなたが犯人だったのね……」
「お前の脳みそは豆腐か! どこをどうやったらその結論になる!」
俺が犯人だとしても、こんな時間にノコノコ来ねえよ!
つうか今日道に迷って来たばかりってのに薬なんか盗めるかあ!
「……まあ、これであなたが犯人だったら三流なんてものじゃないものね」
「分かってもらえたようで何よりだ」
鈴仙は手を降ろして息を吐いた。
気持ちは分からんでも無いがな。連日見張って成果無しだ。
気も立つだろう。
「毎日一人で警護を?」
「ええ。他の兎達に手伝わせてもいいんだけど、あんまり屋敷から薬を盗まれてるなんて、言いたくないのよねえ……」
なるほど……。まあ、沽券に関わるわな。
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