ヘブンズドラック

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  「薬が盗まれる?」 「ええ。僅かずつだけれど、確実に減っているのよ」  部屋を掃除した俺と永琳、輝夜の三人は、そのまま部屋に残って話をしていた。  そこで永琳から話されたのは、薬品庫から薬がよく無くなるという話だった。  薬が、ねえ……。 「そんな時、最近あなたが不思議な異変を解決していると聞いたのよ」 「噂では、外の世界の死者が幻想郷で甦っているそうね」 「んっ、まあな……」  もう噂になってるんかい……。誰だ噂を流している奴は。  まあそれはそれとして、薬か……。  俺の世界で薬といえば、一人しか心当たりが無いな。  もし、そいつが今回の相手だとしたら……。  マズいな。時間が経てば経つほど手の施しようが無くなっていく。    
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