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「という訳で、この件の解決をお願いしてもいいかしら」
「もしも上手く解決してくれえば、褒美は思いのままよ?」
そう、輝夜は口元を隠して笑いながら言う。
……うーむ。褒美はともかくとして、もしも俺の想像通りの奴が犯人なら、俺がやらなきゃならないだろう。
是非も無し。受けるしかないな。
「オーケー。全面的に協力してくれるんだよな?」
「ええ。出来る範囲でなら」
よし。なら、早めに解決できるだろう。
運が良ければ相手も分かってるわけだし。
「それじゃあお願いね。今日はゆっくりと休んで、明日からお願いよ」
そう言うと、輝夜は立ち上がって去って行った。
後に残った、俺と永琳。
「……さっきはごめんなさい。どう? 飲み直さない?」
そう言って、永琳は脇に置いてあった酒瓶を持ち上げる。
飲み直し、ねえ……。
「どうすっかなあ。さっき飲んでたらいきなり襲われたし」
「だから謝ってるじゃない。お酌してあげるから」
そう言って永琳は俺の隣に座ってグラスを置いて、そこに酒を注いだ。
……まあ、美少女に酌されるのは悪くないな。
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