ヘブンズドラック

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  「…………」  俺は永琳の横顔を改めて見てみた。  歳は早苗と同じ、か、それより上。  となると、俺と同じか近いくらいなのか?  それにしても、輝夜といい永琳といい、ここは美人が多いな。  紅魔館はどうだろう。紅魔館は美人というより可愛いか。  守矢神社はよう分からん。早苗くらいにしか会ってないし。 「……どうしたの? お酒は嫌いだった?」 「んっ、いや、貰う」  イカン。見つめすぎた。       「……さっきの話の続き、いいかしら」 「んっ? ああ。続きがあるなら聞きたいな」  続きなんてあんのか。あれで終わりだと思ってた。 「薬を盗み出している犯人、恐らくだけれどここ、永遠亭の中にいると思うのよ」 「……身内に犯人がいるって事か?」 「ええ。さっきは姫様の手前、言い出せなかったけれど。私はそう考えているわ」  なるほどねえ。まあ、何となしに、そうだろうとは思っていたけどね。  ここの外は竹林だ。しかも同じような地形が続く。道を知らなきゃ迷うだろう。  そんな所にある永遠亭に、場所も行き方も知らない奴が来れる訳が無いからな。  そうなれば必然、敵は身内にいるはずだ。しかし、問題は……。  …………。 「宮戸?」 「んっ、いや。何でもない」  止めよう。これはただの推測だ。言うなれば最悪の事態。  もう少し、調べてからにしよう。    
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