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「……なるほどね」
小屋の中に入ってすぐ、その場所が何なのか判明した。
立ち並ぶ棚。そこに敷き詰められるように置かれた瓶。
薬品庫ってのはここか。
という事は、ここから薬が持ち出されているんだな。
現場検証くらいはするか……。
「フリーズ。そのまま手を上げなさい」
薬品庫に入って二歩。そこで、俺の背中に何かが突き付けられて、殺気立ったの声が聞こえてきた。
うおお……。何だってんだ……。
「……これでいいか?」
「あら……? その声」
俺が手を上げて喋ると、さっきまで殺す気満々だった声が、動揺した声に変わる。
……んっ? この声は。
殺気を込めて抑えた声じゃなくなって、俺にも誰の声だか分かった。
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