元彼の兄。

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「おばあちゃんへの後ろめたい気持ちも傷つくかもしれない不安も、これからは考えなくていい。全て終わったんです。安心して愛されてください。」 黙っていると、また抱き締められた。 私は程なくして、猫と共にヒロ兄ちゃんの部屋に移り住んだ。 これからずっと同じ時間を歩み、彼を愛する準備を私はしている。 前と同じような結果になるかもしれない。 平均寿命からして、私は今まで生きてきた時間の二倍もまだ生きていく。 だから、もう一度考えてみよう。 過去の自分を知っていても、心の奥を見せても、こう想ってくれる人のために、それくらいしてもいいと思った。 それが、彼の腕を拒否することのできない私のすること。 私はズルい。
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