my dear you

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付き合うようになってから、特に問題もなく、僕たちの仲は順調に続いていたはずだった。 一番不安だったのが、大学の卒業時... 社会人になるのと同時に、別れが来るのではないかと心配になっていたのだが、むしろ社会人になってからの方が、関係はより深まっていった気がする。 お互いちゃんとした収入があり、休みを合わせて旅行に出かけることも、しばしばあった。 僕は、普通のサラリーマンとなった訳だが、亜美は映画関係の仕事に就いた。 彼女は、夢に向かって一歩前進したのだ。 そんな彼女の夢を僕は全力で応援し、彼女もまた、ひたむきに頑張っていた。 ここだけを見れば、何の問題も無いように思える。 僕だけがそう思っていただけかもしれないが、本当に二人の仲は悪くなかった。 唯一あげるとすれば、彼女がいなくなる一ヶ月前の喧嘩くらいだ。 研修生のバッチがとれた僕たちは、次第に休みが合わなくなった。それでも会おうと思い、僕は彼女の家に押し掛けた。 すると彼女は、終わらなかった仕事を持ち帰り、パソコンに向かって眉間にシワを寄せていた。 「ごめんっ、これだけ終わらせちゃうから、先にご飯食べてて」 『うん。全然いいけど、それ何の作業なの?』 「これ?」と、亜美はマウスを操作しながら答えた。 .
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