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この日をきっかけに、すれ違いの日々が続いていった。
僕は、早く仲直りをしたかった為、亜美に合わせて休みを取り、会えるように努力した。
新人が希望休を出すことは、結構大変なのだが、それでも僕は無理を押しきった。
けれど、その努力も結局は無駄に終わる。
逆に彼女に仕事が入ってしまったり、体調を悪くして病院に行かなければならない...などの理由から、断られる日が続いたのだ。
今までならば、多少、風邪をひいていても会おうと努力してくれていた彼女。
明らかに、僕のことを避けていた。
すれ違いの日々が続けば続くほど、不安は大きくなってくる。
社会人としては当たり前にある、仕事という壁が、僕たちの時間を引き裂いた。
今はまだ、小さな時間のズレだ。だが、このままでは次第にズレが大きくなり、いずれ別れが来てしまうかもしれない。
付き合い始めて、二年半...
遂に、僕は決心した。
彼女に、プロポーズすることを。
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