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「「「「メリークリスマス!!」」」」
一方その頃幻想郷の地霊殿では住人達がクリスマスパーティーを行っていた。メンツは悟りの妖怪の古明地さとりと妹のこいし、そして彼女らのペットである火車の火炎猫燐と八汰烏の霊烏路空の四人。
それぞれ酒を飲んだりさとり特製の料理をつまんだりと盛り上がっているが、そんな中こいしがふと思いついた一つの疑問をさとりに尋ねた。
こいし「ねぇお姉ちゃん。聞きたいことがあるんだけど、いい?」
さとり「何かしら?」
こいし「こんなに楽しいクリスマスならさ、サンタさんが来ても可笑しくないよね!?」
燐「サンタクロースか~、確かにあれは実在はするといいますけど今は仕事中で幻想郷には来れないと思いますよ。ましてや地霊殿には」
空「こらおりん!ひゅめのひゃいこといっちゃらめぇ……むにゃあ」
酔い潰れて眠ってしまった空に溜め息を吐きながらさとりはしょんぼりとしたこいしの頭を撫でる。
さとり「大丈夫よこいし、サンタさんが来なくてもパーティーは楽しかったでしょう?お燐、お空を部屋まで運んでおいて頂戴。私はこいしともう少し飲むつもりだから」
こいし「お姉ちゃん……ありがとう」
燐「了解しましたさとり様!それでは二人ともごゆっくりしていって下さいね!」
空をおぶって退出する燐。そしてさとりがこいしの分のシャンパンをつごうとした時、こいしが何かに気づいたのか緊張の面持ちで突然立ち上がった。
こいし「お姉ちゃん、上から何か来る!?」
さとり「へ?一体何よ……」
さとりが天井を見上げると紫色の空間が開き、真っ赤な何かが落ちてきた。それを見たこいしは目を輝かせながら飛び跳ねる。何故なら落ちてきた真っ赤な何かとは……、
こいし「サンタさんだ~!?」
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