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弦司「痛たたた……ってここ何処だよ!?俺店で眠ってたはずなんだけど!?」
だが目が覚めた場所はいつもの玩具屋ではなく見慣れない部屋の中で、袋の重さで動けないという出オチ感満載の状況である。あ、やっと出れた。
さとり「あなた、大丈夫かしら?見た感じかなり動揺してるみたいだけど」
こいし「まぁ目が覚めたらスキマでこっちに来てました、じゃ驚いても仕方ないよね。私は古明地こいし、こっちはお姉ちゃんの古明地さとりだよ」
赤紫のショートカットにカチューシャをつけているのがさとり、銀髪天然パーマで帽子を被っているのがこいしらしい。二人とも赤と青のベアード様をつけているみたいだが最近はこんなのが流行っているのか?
弦司「東矢弦司です……ってスキマ?こっち?訳がわからないよ」
さとり「こらこいし、混乱させちゃ駄目でしょ。一から説明させてもらうと……」
少女説明中…
弦司「成程、大体分かった。要するにここは幻想郷という世界で、人間と妖怪が共存してるのか。しかも、大抵の妖怪と一部の人間は超能力者とか凄すぎないか?」
さとり「ええ。けど空を飛べるとか魔法を使えるとかだったらまだしも、私の『心を読む程度の能力』みたいな能力は嫌われるのよ?あなたも読まれたくなかったら「是非とも読んで下さい」……へ?」
弦司「別に読まれてもいい……訳ないか。心が読めるってことは相手の見たくない部分まで見えてしまうからな。でも俺はそんな小さなことで人を嫌いにはならない。例え相手が殺人鬼だろうとヒッキーだろうと公園のベンチに座っている青いつなぎを着たいい男だろうと批難する気はねぇよ」
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