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2011年9月10日、午前9時頃に東京の家を出た。
富士山を日帰りでやって運転して帰るほど体力に自信もなかったし、登山の初心者なので余裕をもって登ろうと思い、一泊二日の計画で向かった。
用具は近くの登山用品店で揃えた。靴は新調して買ったが、ザックに至っては数年前に買ったティンバーランドの20リットルあるかどうかの粗末なものだ。
僕くらいの年齢ならノースフェースやらパタゴニアやらコロンビアなんかの洒落たブランドをチョイスするのかもしれないが、僕はあまりブランドとか興味がない。お金も余裕がないし、近くにある店も置いてあるブランドが限られてる。そりゃあ、全部高いブランドを使えたら気持ちはいいだろうが、なくても登れる。
途中、休憩所(道の駅のような所)で中国人の若者たちに英語で話しかけられた。
最初は「この道で富士五合目まで行けるのか?」とか「金はかかるのか?」みたいな事を流暢な英語で聞かれたが、段々と「その車で上まで乗せてくれ」みたいな感じになったので丁重にお断りをした。
乗せるには人数が多かったし、単純に言葉がままならない外人を載せるのに抵抗があったからだ。トラブルになるのは御免だ。
昼前には河口湖五合目に着いたと思う。
駐車場はそのキャパを超えて長い列を作り、観光で来たと思う年配の団体もひしめき合っている。
とりあえず昼飯を食べようと思い、目に入った店に入ると人、人、人だった。
ようやくの事で食券を手に入れ、呼ばれるのを待った。
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