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「はい、これ」
雛乃の後ろから現れた女子生徒が彼女に渡したのは、なんとトマトジュース!
雛乃は蓋を開け、一気に飲み干しました。
「うん! 美味い! ってちゃうわ! あんなぁゆっきー、トマトジュース、毎回要らんねん」
華麗なノリツッコミを披露した雛乃でしたが、ゆっきーこと一本槍ゆきえがアリスを凝視しているのに気付きました。
「あなた、血の匂いがする」
しかしアリスはゆきえの言葉を無視していました。
「うちはちっとも分からへんわ」
「一番血の匂いに敏感な人が、何でわからないわけ?」
ゆきえは呆れたように言い、去っていきました。
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