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「これ・・・おばあちゃんの仕業だ」
見に覚えのあるラクガキの仕方。
それは初めて二人でプリクラをとった時だ。
おばあちゃんは自分の顔や孫娘の顔に容赦なくラクガキをしていた。
―――ヒゲまで書くなんて、ひどいよ!せっかく可愛くうつったのに
―――いいんだよ!普通の写真じゃつまらないじゃないかい!
写真ってのは見た時に楽しかったって笑う為にあるんだから!
そう言ってヒゲだけでなくつながり眉毛なども書くおばあちゃん。
その時の思い出と同じように、このアルバムにはヒゲやらつながり眉毛が沢山書いてあった。
もう亡くなっているのだから、おばあちゃんなはずはない。
そう思う気持ちと
こんなヒドイラクガキをするのは、おばあちゃん意外にいない。
と言う気持ちが何度も交差する。
そしてその疑問は、最後の背表紙の裏にかかれた文字で確信にかわった。
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