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「こんにちはー!郵便ですよー」
おや、あちらからくるのは
ジャニーズ系の顔でおばさま方に大人気の郵便屋さん(23歳)ではないですか。
「おやまあ郵便屋さん。あいかわらずイイ男だねぇ」
「ありがとうございます!」
さすがさわやか男子。
ご年配のトメさんの心もわしづかみですね。
「これ郵便です」
「いつも御苦労さまです」
おやトメさんが郵便屋さんから受け取ったそれは、もしや・・・。
「あー、やっと来たねぇ。生前訪問許可証が。全く待ちくたびれたよ」
さっき話していたアレですね。
じゃあ、さっそくこれから生前の世界に行きますか?
「もちろんさね。孫娘が待っているんだ早くいかなきゃねぇ」
ではお供します。
「あれ?イケさんも一緒に来てくれるのかい。そりゃ助かるよ。
なんせ荷物が多くて・・・」
あ、駄目ですよ。
生前の世界に物はもちこめない仕組みです。
「なんだいケチくさいねー全く。
孫娘にお土産の一つも持っていけないだなんて」
いやーまあー、でも生前の世界ではあなたは幽霊扱いですからね。
幽霊がお土産持ってきても不気味がられるだけですよ。
「そうかい?それじゃあしようがないねぇ」
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