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「おばあちゃん・・・会いたいよー・・・おばあちゃん」
おや・・・小さい声で呟きながら泣いてますね。
「やだねぇ、すぐそばにおばあちゃんがいるんだけどねぇ・・・」
しようがないですよ。
我々はここでは幽霊みたいなもんですから。
「さくらちゃん、おばあちゃんですよー」
だから声が聞こえないと何度も言ってるんですが・・・おや、勉強机の上にあるあの写真は・・・
「ん?おや、まあ私とさくらちゃんの写真じゃないかい。
あーこれだったかねぇ最後に行った旅行の写真は」
へー。シーサーが写っているからこれは沖縄ですね。
二人とも同年代の友達のようにはしゃいでいる写真ですねー。
「そりゃそうだい。私とさくらちゃんはおばあちゃんと孫の前に、親友でもあるんだからね!」
なるほどなるほど。
写真の傍にもアルバムが開いて置いてありますが、もしかしてこれにも・・・。
「あれーやだねぇ。アルバムを開きっぱなしだなんて」
っと言いながら、その開いたままのアルバムを覗きこんでいるじゃないですか。
「あれあれ懐かしい。
赤ちゃんのさくらちゃんを私が抱っこしている写真だねぇ。
おや、こっちはさくらちゃんが小学生の時に初めて二人で旅行にいったんだっけねぇ。
この時初めてネズミのテーマパークに行った私は、さくらちゃんより楽しんじゃってねぇ。
山ほどのお土産を買ってって息子達にこっぴどく怒られたもんだよ。
あーこれこれ、これは初めて二人でぷりくらとやらをとってね。
とった後にラクガキができるんだけどね、これは私がラクガキしたんだよ」
へーまるで女子高生のようなラクガキをしますね。
「そんなに褒めると照れるじゃないかい」
いえ褒めていませんが。
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