Midnight Judgment

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真夜中の神社 この文字面だけでなかなかの恐怖感がある 深夜ではなく真夜中ってのがまたなんとも 関係無いが夜に神社を参拝するのは良い事ではないらしい 「はぁ・・はぁ・・なんなんだよアイツっ、何がどうなって」 ド派手な服装、ド派手な髪型をしたチャラ度MAXの若い男が神社の建物の前で肩で息をしていた 「でもとりあえず、ここまで来りゃ・・大丈夫」 「何を根拠に」 「!?」 そうだ。どんなに走って逃げようと、例え海を越えようと、『ここまで来れば大丈夫』なんて簡単に言ってはいけない 逃げる者も追う者も、ひとつの世界に存在しているのには間違い無いのだ。違う世界にでも行かない限りは 「頼むよ殺さないでくれ!許してくれ!」 立った状態から一瞬で土下座の体制へ 普段かっこつけてるっぽいクセにこーゆー時はメチャクチャビビる、まぁ無理も無い 「許してくれって言われてもなぁ」 針鼠を象った怪人が笑いながら言う 頭、肩、胸、肘、膝、足に鋭そうな針が「触ったらケガするぜ?」と言わんばかりに沢山ついている うかつに触ったならば痛いじゃ済まなさそうである 「別に俺はお前に対して怒りを覚えてるわけじゃないからどーしよーもない」 「そんな・・」 針鼠の怪人は土下座の体制でいる男を無理矢理立たせ 「自惚れるなよ下等生物が。捕食者が獲物を喰らうのにゴチャゴチャとした理由がいるか?」
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