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「・・・・・」
ライトブルーに発光した2つの大きな目が闇に浮かび上がる
月の光は赤色のアーマーとマスクの戦士を照らし出す
黒いインナースーツには赤いラインが複雑に走っている
「人間・・か・・?」
その赤い戦士は針鼠の怪人から15m程離れた地面に立ち
拳銃よりも少し大きいくらいのビームガンの銃口と
何よりも明確なる殺意を針鼠の怪人に向けていた
「・・・・・」
赤い戦士はゆっくりとビームガンを下ろす
すると、ほぼ90度だったグリップ部と銃身部の角度が180度の直線になり、銃身が複雑にガチャコンと変形したかと思うと刃になった
ビームガンは一秒足らずでダガーナイフに姿を変えたのだった
赤い戦士はダガーナイフを器用に逆手に持ち変え、姿勢を低くしてそれを構える
「お前・・何者だ?」
ヒシヒシと痛いほどの威圧感を身体中に受けながら、針鼠の怪人は尋ねた
「・・・・・」
たが赤い戦士は一言として答えず、ダガーナイフを構えたまま微動だにしない
「答える気は無いようだな。まぁ構わないが」
針鼠の怪人は溢れ出しそうになるイライラに必死でフタをしつつ、吐き捨てるように言う
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