Midnight Judgment

5/11
前へ
/29ページ
次へ
「・・・・・」 音がした 何も喋らない赤い戦士に代わって、ということでは無いだろうが キュィィィィィィンという、そんなに大きくは無い音がした 「音・・?」 それは赤い戦士の背中についているスラスター(推進装置)らしきものからだった そしてスラスターから徐々に赤い光が溢れだし、音もそれに伴って大きくなっていく 「っ!」 次の瞬間、静止状態からの急加速 針鼠の怪人に向けて一直線にだ 「!?」 予想外の事態に針鼠の怪人は全く反応が出来ない 赤い戦士は高速で地面スレスレを飛行しつつ、ダガーナイフで針鼠の怪人の二の腕辺りを斬りつけた 「ぐわぁっ!」 針鼠の怪人は斬り付けられた二の腕を押さえ、膝をついた 赤い戦士は地面に足をつけてスラスターでの前進を止めた 「やって・・くれたなぁ!どこの誰かは知らないが調子に乗るなよ!」 ついにイライラがキャパシティを超え、激しい怒りを見せる 針鼠の怪人は立ち上がり、赤い戦士に殴りかかった 赤い戦士はスルリと流麗にその拳を避けながら、ガラ空きで針も無い腹にえぐるような鋭いパンチをした 「がふっ!」 赤い戦士は針鼠の怪人が怯んだその一瞬に、ダガーナイフで再び腹を攻撃 「ぐあっ!」 針鼠の怪人はのけ反りつつ後ずさり、赤い戦士を睨み付ける
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加