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久しぶりの友人の家
「いやーお前の家に来るのは久しぶりだな何年ぶりくらいか?」
「ああ…そうかな?」
そういって私たちは彼の家に向かってあるいていた。
「そうだよ…たしかお前の奥さんと軽井沢にいったとき以来だから3,4年ぶりくらいだな。」
「そうか…もうそんなになるのか」
しみじみと彼が言う。私は彼のその態度に思わず噴出してしまい
「おいおいどうしたんだ?まだそれくらいなのに懐かしんじまって、もう老人化する気か?」
軽く笑い飛ばし冗談っぽく言ってみる。
「そういえば奥さんは相変わらず美人なのか?初めて会ったときはずいぶん年下の嫁さんもらったなと思ったよ」
彼は『ああ』『そうか』としか返さない。
その彼の生返事になんとなく気まずくなってしまい、私はふと彼の奥さんのことを思い出した。
初めて彼の奥さんと会ったのは私が家内と結婚して5年たったころだから私が三十代後半のころだった。
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