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「はぁはぁはぁ.......」
化学実験室の前で肩で息をする神谷迅がいた。
「全くあれぐらいでバテるなよ」
同じ顔の大輔は迅とは対称的に余裕な表情をしていた。
キーンコーン....とチャイムがなり、二人は実験室へ入っていった。
実験室には生徒しかおらず、先生はまだ来てなかった。
「走る必要なかったかな」
「はぁはぁ、ま、マジかよ...」
未だに呼吸が乱れたままである。
運動は本当に苦手なんだろう。
「神谷君大丈夫? 」
クラスの女子が迅に話しかけたが迅はコクコクと首を振る事しか出来なかった。
「ところでさ、今日勉強教えてくれない? 神谷君に教えてもらいたいなぁって....」
「残念でした。迅は今日は無理だぜ、俺が教えてもらうんだからな、また後日だな」
鹿野そんな女の子と迅の間に割り込み、そう言い放った。
鹿野はクラス中の女子からふざけるなみたいな冷たい目線を向けられてた。
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