case1

3/12
前へ
/52ページ
次へ
「俺らドッペルゲンガーとか噂されてるらしいぜ」 昼休み、鹿野大輔は屋上で鹿野大輔と昼食を食べながら話題を振った。 「ドッペルゲンガーって同じ顔の人間が三人いるとかいうあれ?」 「七人じゃなかったっけ? 」 「七だっけ、なら七人全員に会ってみたいなぁ、あと二人いれば野球とか出来るのにね」 「バレーとかなら七人でいけるな、みんな同じ顔とか、めっちゃ面白いな」 そんな自分たちの噂を笑いながら話していた。 「でもさぁ、ドッペルゲンガーに会うと七日以内に死ぬとかなかったっけ? 」 その話題にしたのは神谷迅の方だった。 「ははは、んな迷信信じてるのか? 」 「ん~でも実際ドッペルゲンガーなら迷信が今存在してるよ、迷信の迷信なら本当になるかも....」 「裏の裏が表のように、嘘の嘘が本当であるように、迷信に迷信が重なれば....」. 「はは、心配し過ぎ、俺らの出会いってすげー運命的なんだぜ? 」 そう言って、弁当を食べ終わった鹿野は立ち上がり、屋上から遠くを見つめていた。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加