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一際大きな部屋についた…
部屋には、家具がなく桜の屏風だけがあった…
その屏風は、誰もが綺麗と呟くだろうが夜月は、何も感じなかった…
「ねぇ、斗、神楽…私の部屋に物は、いらないって言ってたよね?」
屏風を見て夜月は、イラついた…
「だめだよ、女の子らしくしないと♪」
斗は、着物と髪飾りを夜月に手渡し部屋を出ていった。
それを追いかけるように、神楽も出ていった…
「はぁ…物があったら落ち着かないだよね」渡された着物に袖を通して髪を結いながら文句を言っていた…
数分後…
「夜月、準備できた?」
二人は部屋の前まできた
「ハイハイ、出来てますよ…うざいなぁ…」
襖を開けて部屋から出てきてにっこりと作り笑いをしていた。
それを見た二人は、さすがだと思っていた…
夜月は、すごい綺麗な顔立ちなのだ…
それを自分が知ってるため利用している…
「毒舌夜月がでてるよ…相当機嫌悪いんだね…」斗が神楽に言った…
「そうだな…悪いんだな…」
うんうんと頷いていた…
「さて、行きますか二人とも」
夜月は、真顔になり、夜朱の元に行った…
また、大きな部屋についた夜月は、膝をつき、ニコニコと笑顔になり部屋の中にいるであろう、夜朱に声を掛けた…
「お待たせしました。お爺様…夜月です。」
「あぁ、やっとか…入ってまいれ…」
部屋の中から夜朱に呼ばれ、部屋に入った…
夜朱の前に二人の男がいた…
夜朱と同じ歳ぐらいのお爺さんとその孫であろうか…夜月より少し歳上の男がいた…
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