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出会い…
いつもの広場についた夜月は、人の姿から狼に変わり、ある男の子の前に歩いていった…
「おや、いつもの犬だ…」
とその男の子は、夜月の頭を撫でた…
いつも、広場にいる男の子が気になって、いつも会いにくるようになっていた…
「いつもくるね、君は…」
と寂しそうな顔で呟いていたのを気になって夜月は、男の子に耳をすませていた…
「僕は、もう、永くないみたいなんだ…だけど、いつも君が来てくれるから、安心するよ…。」
それを聞いた夜月は、寂しくなって、男の子にすりついて、元気になって貰おうとした。
ケホッケホッ…
男の子がむせてしまい、心配になった夜月は、人を呼びに行こうとした。
「待って、大丈夫…」
と夜月をとめた、男の子は、また夜月の頭を撫でた。
そこに…刀をもった、浪士がきた…
「おっ?…犬じゃねぇかよ…」
ドスッ
近づいてきたとおもったら、いきなり、夜月を蹴り飛ばした…
「キャンッ…」
蹴られた夜月は、ヒョコと立ち上がり威嚇をした。
「おっ?いっちょまえに威嚇か?…ヒク」
とまた、蹴りをされそうになった…
「やめてよ!!かわいそうだよ!!」
と男の子が夜月を庇った…
「なんだよ、ガキは、黙ってな!!」
ゲシゲシ
と男の子を蹴り踏みつけた…
男の子は、頭をうったせいか、気がもうろうとしていた…
「やめろ…」
夜月が威嚇をした…
そんなことお構い無く、浪士は、男の子をずっと蹴りつけていた…
「やめろって言ってんだよ!!」
夜月は、怒鳴って浪士の足に噛みついた…
「うあぁー!!」
夜月を剥がそうと刀を抜き取り、夜月にむけて振るわれた…
「…」
夜月は、噛みついたまま、目をつぶっていたが刀による傷みはなかった…
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