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美加｢…それはつまり…｣
和美｢私たちに実験台になってくれと…？｣
阿部｢そういう事だ。｣
美加｢ちょ、ちょっと待ってください！｣
美加｢あなたはさっき元に戻す技術が無いと行ったじゃないですか！｣
和美｢そうだよ！
元に戻せなかったらやっても意味無いじゃない！｣
阿部｢落ち着けって。
確かに僕は元に戻す技術は無いと言った。
今まではね。｣
美加｢どういう事ですか？｣
阿部｢元に戻れなくなる実験を提案するはずがないだろう。
元に戻す技術があるから提案したんだ。｣
和美｢じゃあなんでさっきは無いなんて嘘を…｣
阿部｢実質無いに等しいんだよ。
恐らく戻す技術を開発したのは僕だけ、しかもまだ試した事もないときた。｣
阿部｢それなら無い物と一緒だろう？｣
和美｢う…｣
美加｢…絶対に｣
阿部｢ん？｣
美加｢絶対に元に戻れるんですね？｣
阿部｢…もちろん。僕が保証するよ。｣
和美｢…私は…。｣
美加｢和美…｣
阿部｢…じゃあこうしよう。和美ちゃんは実験を見守っててくれないか。｣
和美｢え？｣
阿部｢だって僕がやりましたって言っても疑われるかもしれないだろ？
だから君に目撃者になって欲しいんだ。｣
阿部｢やってくれるかい？｣
和美｢…分かりました。この実験…見届けます。｣
阿部｢…ご協力感謝するよ。｣
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