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「パンツ以外受けとらん。あばよ」
「…」
「凛ちゃん?」
「…ひどい、昨日必死に考えたのに」
「あれ凛ちゃん泣いてる?」
「蒼が喜ぶと思って買ってきたのに」
「凛ちゃんあれれ凛ちゃん?本当に泣いてる?」
「そ、蒼の期待に添えなくてごめんな。わ、私空気読めなくてごめんな」
「あれれ!何それ凛ちゃんくれるの?ちょうだい!」
「うわ!いきなり何するんだ」
「わーい!ハート柄の袋だ!凛ちゃん可愛い!」
「ば、ばか!大声で言うな!」
「何かな?袋の中は何かなあ?」
「や、やめろ!普通に見ろ」
「何かなあ…ん?んん?…本当に何これ」
「わ、私とお揃いのストラップなんだけど…ほら、蒼がこないだ欲しそうに見てただろ?」
「…う、うん?うんうん!なんか変なカンジで面白いなーって思っててさあ!」
「変…ってやっぱりダメだったかな?気に入らないなら今すぐ地面に叩きつけてくれてもいいよ」
「いやいやいやいやめっそうもない!凛ちゃんセンスいい!ピカソ並み!ありがとう!じゃあね、ばいばい!」
「え?あ、ちょっと待って!ていうかお前バカにしてるだろ!」
「お腹減った!死にそう!帰る!さようなら!」
「おい質問に答えろ!おい蒼?…本当に帰った」
「―」
「寂しい…」
「―」
「帰ろうか」
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