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――――放課後の教室。
誰もいるはずのない夏の放課後の教室、俺は一人教室に戻った。
夕日が綺麗に緋色に染まり夕暮れの教室を照らす。
誰も居ない、そう思っていたのは間違えだったらしく一人の姿があることに気づいた
『…ー空、君』
教室には机に伏し寝て居るであろう姿が見え、開けた扉をゆっくりと閉める。
【ずっと待ってたのかな】
『な…な、せ………』
寝言を呟き寝返りをうとうとしているのか、左右に揺れた姿に心臓が高鳴った。
寝言でも、自分の名を呼ばれると素直に嬉しくなり、いつのまにか俺は彼の頬をそっと撫でる
愛しい人
消して結ばれる筈のない人。
『……空、…』
そして俺は二人しか居ない教室で、彼の唇に自分の唇を重ねてた
すると数秒も経たぬ内に空の目がうっすらと開き始め、驚いた様に目を開くと体を引き剥がす。
『おお前、七瀬ッ、今…ッ!!』
頬を少し染めて立ち上がり俺を見据え、そんな姿に困った風に笑い見つめて尋ねる
『俺は君のこと好きだよ、誰よりも』
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