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そう告げた俺を余所に、不自然に視線を逸らし小さく呟く
『…そ、そんな恥ずかしい事、聞いてんじゃねぇ…バカッ』
神様は何て残酷なんだろう、結ばれる筈無い二人を結ばせるなんて
外では運動部の声が響き、それに伴い野球部の打つボールの音も響いた
その音と同時に、自分の中で何かが音をたて弾ける
向かいに立つ空の手を引き寄せ強く抱きしめる、早く打つ鼓動をお互いに感じているのか、数秒の沈黙の後に言葉を紡ぎだし。
『…空、俺は……お前が好きだ』
一瞬の停滞もなく次の返答は返された。いつものあの表情からは考えられぬ表情で、俺を見上げ微かに唇を動かす。
『俺も…好き、だ ……だから、俺の事絶対に離すなよ』
小さな声に思わず微笑みがこぼれ、自分の腕の中に居るいとおしい彼を強く抱いて
幾度となく‘うん’と繰り返した
『だからお前も…俺を離すなよ、な』
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