鉄の鼓動

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  雅樹は真剣な瞳を目の前の球体に向け、ゆっくりとそれに触れる。 「どうすんだ?」 後ろから聞こえた宗太郎の言葉が、やけに重く感じる。 雅樹は振り向かず、ただその球体を見つめたまま答える。 「これが製造された場所に戻るように指示する。何十年もかけてゆっくりと……ね」 雅樹が球体から手を離すと、床が振動を始めた。 「動き出したみたいだな。雅樹、早く降りようぜ」 「ああ……」 最後に二人は動かない貴弘の姿を確認し、部屋を出て行った。 『雅樹! コーネリウスが動き出したみたい!』 「ああ、自分で動かした。貴弘を倒した時、はずみでコーネリウスが地上に落ちたみたいだから、完全に大地から離れるまでまだ時間がある」 雅樹はそう話しながらも、まだ何かを考えているような顔をしている。 そんな雅樹を後ろから見つめながら、宗太郎は雅樹と共に長い通路を走り続けた。

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