マンホールをぬけると

第1章 第一印象って大事だよね

人生とは何か。神はその人に超えられない壁は作らない。では私はこの試練を乗り越えないといけないのか……

とか、哲学的なことを考えてしまう。
すなわち……

マンホールから落ちて死んだと思ったら、異世界に来ていました笑
って笑えねーよ！！

太陽もどきが2つある。地球じゃないな。それも、私がいるのはどっかの小説のように神殿とか王城とかではない。勇者とか神子とかで召喚されたわけではないのか。べ、別に期待してたわけじゃないしっ！！←

うん、周りを見渡しても広大な草原だ。何もないよ……空気がおいしい……

神は我を見放したかっ！！！

1回この台詞を言ってみたかったんだ。こんなところで使うとは。

なーんて、もうそろそろ現状について真面目に考えますか。
遠くの先に町っぽいものが見える。
ここが異世界なら、定番の魔物とかモンスターがでる可能性もある。真っ暗になるまえに町に着けばいいけど。
……まあ、着いたところで不審者扱いされる可能性がある。最悪、敵とみなされて最悪殺される可能性もあるけど、ここにずっといるよりましだ。

何もしないより、行動してから後悔する。我が家の家訓その1だ。
そう考えながら、町に向かって歩き始めた。