序章

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と、思ったよ。 今だに生きてるよ。というか、マンホールから落ちているところだよ。このマンホール深すぎる……?? これが生き地獄か。 どこまーでーー落ちるーのかーーーー 真っ暗な中で全身に重力を感じている。むしろ、重力しか感じない。 落ち着こう、落ち着け。いや、こんな状況で落ち着けるかっ! その時、 (草原の匂い……?) ドブの臭いしかしないはずのここで、あの青々としたどこか懐かしい匂いがした。 これは天国への誘いか?天国ってもっとファブ○ーズのような匂いだと思ってたよ。 もういいや。ごめん、みんな、来世で会おう。 そう思いながら、私は意識を飛ばした。 〔……ようこそ、アフェイスエイトへ。僕たちは君を歓迎するよ。〕 どこからか聞こえるそんな言葉を耳にしながら……
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