プロローグ…

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キュインッ!! その巻き起こった風は次第に鋭い刃のように周りを切り裂いていく。 「…ふぅん…もうこんな力が使えるのか…今回の"蒼蘭の君"は手強そうだね。ま、その分…余計手に入れたくなるよ」 ガキィィン!! 男は手を振りかぶると勢いよく振り下ろした。 すると、巻き起こっていた風が真っ二つに裂けるように切れた。 「でも…まだまだ力は弱い。僕には勝てないよ?」 男はニッコリ笑って…一瞬に間合いを詰めた。 ドスッ!! 「グッ!?」 一瞬で間合いを詰めた男に驚いていると、急にきた腹への衝撃。 「ゴホッ!!ゴホッ!!…グッ!!」 あまりの衝撃に、込み上げる吐き気に耐えられず口からだらしなく涎を垂れ流す。
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