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そこまで思い出すと、急に周りの白い景色が一変した。
そこは、普段通い慣れた学校への通学路で。
たしか今日も歩いた記憶があった。
不思議に思い辺りを見回してみると、道路に鉄柱が散乱しているのが目に入った。
なんでこんなところに…
と、その先をみると。
赤い、紅い、朱い…水溜まりが鉄柱を数本、そしてコンクリートを濡らしていた。
艶のあるその朱は、見覚えのあるモノから溢れるように流れていて…
俺は絶句した。
その見覚えのあるモノは…俺の体だったから。
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