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ベッドに寝ている自分の体。
それを見下ろしている自分。
どちらが本物で、どちらが偽物なんて、俺には分からない。
だからただ、見ているしか出来ない。
どこか、他人ごとのように。
ベッドの上の俺は今何を考えてんだろう?
俺と同じこと、だろうか?
それとも…
「月 千里(ツキセンリ)くん?」
不意に名前を呼ばれ、俺は静かに振り返った。
そこには、見たこともないような綺麗な青年が立っていた。
髪は綺麗な銀色で、目は朱で…それだけで日本人じゃない筈なのに。
俺はどこかで、この人を知っていた。
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