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部屋の中にあったのは、九振りの刀がショーケースに飾られていた。
「これっ……」
見覚えのある刀。
そうだ。
これは彼らの刀だ。
幕末の世。
義を貫いて散っていった武士達の刀。
「いずれ、本当の持ち主が現れる。それまで儂らが守られねばならんのじゃ」
あぁ、そうだ。
そう言い伝えたのは昔の俺。
あの方……神と名乗るあの方から託されたこの刀を代々守るように厳命したのだ。
きっと、もうすぐ。
もうすぐ、持ち主達が現れるはずだ。
それまでは、俺が責任を持って預かろう。
その数年後。
俺は土方歳三の生まれ変わりと再会する。
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