序章

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『妖精族』は争い事を拒み、ただ『妖精族』の屍が積み重なるばかりだったが、 『妖精王』の崩御を期に、王位継承権第一位の王子が『人間族』に反旗を翻す。 このとき、既に『妖精族』は『人間族』の十分の一以下にまで勢力を縮めていたが、 『精霊』の力を借りた『妖精族』の一軍、『龍騎衆』の活躍により、勢力図は急変。 倍数以上の軍を相手に『龍騎衆』は獅子奮迅の活躍を見せ、 文明兵器を根絶するに至る。それは正に驚異的な戦力であったという。 そうして、『妖精戦争』は終結した。 『妖精』側の圧倒的な勝利が世界を蹂躙したのだった。 それは秘めたる『妖精族』の力の一端だったのか。 それとも、それほどまでに彼らが力を借りたという『精霊』の存在が、大きな勝因となったのだろうか。 いや、もしかしたらその両方なのかもしれないし、それ以外の要因による勝利であった可能性も否定できない。
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