序章

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赤い斜陽に空は彩られ、 赤い焔に人家は焼かれ、 赤い死化粧に屍体は飾られ、 世界は一色に染め上げられた。 立ち込める煙は、まるでつんざくような異臭を放っていた。 そう。それは、人の屍肉の焼けた臭いだ。
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