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青年の姿をした彼は、そんな男の様子をただじっと見つめていた。
案じることもなく、蔑むこともなく、感情を感じさせない眼がその屍体を射抜いていた。
網膜に焼き付けるかのように凝視したあと、彼はふいに男から視線を外した。
そして、そっと呟く。
「我が名はエルフ=レッドフィールド。人の歴史を終わらせる者だ」
言うと、そのまま歩き始めた。
太陽は西の山脈に顔を埋めている。
茜空は夜色の幕を下ろそうとしていた。
「恨み言なら、≪向こう≫で付き合おう」
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