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「愛美(エミ)ちゃん、タッチ! 次は愛美ちゃんが鬼だよ?」
「また私が鬼かぁ……」
少女……愛美はため息を吐くと、にやにやと笑いながら走り去ってゆく少年を10秒間見送った。
足には自信があるが、友達を庇いすぎるクセが治らず、相当な頻度で鬼を任せられてしまう。
「はーち、きゅーう、じゅー!」
愛美は先程の少年が逃げた方向へ駆け出した。
しかし、何故か視界がぼやけてきた。
世界が歪み、青い空は黒に染まった。
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