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彼と出会ってから、僕は信号待ちの時は赤信号の間の秒数を数えることにした。
家から一つ目が46秒、
二つ目が35秒、
三つ目がちょうど1分、
四つ目が33秒間の赤信号。
幸せのための計画的犯行だ。
幸せは作るものなのかもしれない。
それでも僕は信号無視をすることはなかったし、彼ももう何も言わなかった。
彼と一緒に歩いていて赤信号になった時は、僕が信号で止まり、彼は赤信号を渡って、向こう側で僕を待つ。
僕が、「どうせ待っているなら同じことじゃないか。」と言うと、彼は、
「信号で待つのと、友達を待つのは違うだろ。」と言った。
僕は何も言えなかった。
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