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道は警視庁に向かう道に差し掛かった。
エミリーにとっては三年ぶりに見た懐かしい道だった。それと同時に志半ばで捜査を諦めた自分に対して嫌悪感がこみ上げてきた。
車はそのまま警視庁に到着し、地下の駐車場へと向かい、指定されている場所に車を停めた。エレベーターの入口で待っていたのは、リリーと同じく秋葉原の大暴動を追った後輩の刑事、汐留丸男こと“マル”という男性刑事であった。
「先輩!」
と、リリーの車の元へと向かうマルは上機嫌で走って行く。
「・・・全く、マルったら、調子に乗って・・・」
リリーはあきれる表情でマルの表情を見ているのを見て、エミリーはリリーに後輩が出来たことを初めて知った様である。
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