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「あの……あたし帰りますので…」
身の危険を感じ、逃げ腰になって、ゆっくり後ろに後退った。
「じゃあ、俺らが送ってってやるよ。家どこ?」
男達はニヤリと笑って、一人の男があたしの肩に腕を回してくる。
「いえっ……あの……一人で帰れますので………」
その腕を払い退けようとしながらそう言ったのと同時に、肩に回していた腕がスルリと抜け、男が近くの壁にあたしを叩き付けるように押さえ込んだ。
「そう言わずにさぁ~~~、楽しまない?」
両腕を捻り上げられながら、股の間に男の太腿が押し付けられる。
「…やっ!」
それを解こうと必死に身を捩って抵抗するけれど、男の力に敵うわけがない。
男の舌があたしの首元を、鎖骨から耳たぶの方へ向かって舐め上げた。
背筋がゾクっとする。
「嫌!離して!!」
「おっと。静かにしてね。」
あたしを押さえつけている男の横から、もう一人の男が手であたしの口を塞ぐ。
「んん―――!」
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