史上最悪のBirthday

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「あ…りがとうございます!」 少しカチンときて、ぶっきら棒に感謝の言葉を述べた。 「制服でこんなトコ歩いてんじゃねェよ。スカート短けェし。」 そう言って、男は上から下まであたしを物色した。 ジロジロ見る男に苛々しながらも、スカートを指摘された事に気付き、慌ててスカートの裾を押さえる。 別に見えている訳じゃあるまいし、スカートの丈を言われる筋合いはない。 「こっこの道の方が近道だったんです!」 「あっそ―――。」 自分が聞いたくせに、興味のなさそうな返事が返ってきた。 (な、…何なの、コイツ!!むかつく~~~!!良いのは見た目だけ!?) 男の態度に苛々が大きくなり、あたしは男を睨みつけると「ありがとう、さようなら!」と、トゲのある口調でそう吐き捨て、足早にネオン街を抜けながら大通りに向かって歩き出した。 (―――もう二度と会いたくないっ!あんな奴!!) 後ろを振り向かず、真っ直ぐ歩くと人混みの中へと溶け込んだ。 流れに逆らわずその中を歩きながら、あたしの心は落ちていた……
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