梅雨
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「あ、勝手に見んなよ」 シャワーから出てきたこうちゃんがそう言いながら、照れ臭そうに横を向く。 たまらなく愛しくなって、抱きついた。 「元気出た。ありがと」 「ん」 気付けばカーテンの隙間からは陽が射し込み、雨の音は消えていた。 「食べていい?」 「おう」 大事に蓋をはがす。 食べ慣れたはずのプリンの味は、いつもより美味しくて、優しく心に染み込んだ。 終
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