懊悩する因公宮
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宮は、欲望を見透かされていることに一瞬躊躇するもその娘を抱かずにはいられなかった。 この情事でさえ、宮の気鬱を除くことは出来なかったのである。 そして、放蕩の日々は終わり、宮の心は晴れないまま宮中へ戻る決意にいたった。
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