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カノンノ「虎牙破」
「おっと…お痛は良くねえな」
いつの間にか現れた肌の黒いおじさんが斬りかかろうとする私の手をガッチリと手で押さえつけていた。
パスカ「カノンノ!」
イアハート「その手を放して!」
「悪いが、それは出来ないな…それに言い忘れたことがある。ディセンダー、ハルバート・ルミナシアは…我々ジャッジアライアンスが討った」
私は銀髪の青年のセリフを聞いて、言葉を失った。彼が…ハルが死んだ?嘘だ…信じられない。…ジャッジアライアンス?…なんで?…これは何?…なにが起きたというの?…嘘だ。嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘
「ついでにあのラザリスも討った。…愚かな奴だったな。…くくっ」
青髪の青年はせせら笑った。あのラザリスも討った。…そんなの嘘だ。あのラザリスが、あのハルが討たれた?信じられない。落ち着けない。いつもの調子が狂っている。
「まぁ、そんなに会いたけりゃそのまま奴の元に送ってもいいんだが、あんたはこの計画に必要だからな」
計画?この人達は何を言っているの?それに人を討ったというのに何も思っていないの?この人達には感情というものはないの?
「ショックで何も言えないか…まぁいい。おいシオン、行くぞ。…バイパー、その女を連れてくるぞ。」
バイパー「へへへ…しかし、そこの2人にも来てもらおうか?…俺様の渇きを癒やしてもらうぜ」
シオン「相変わらずだな、アウルいいのか?」
アウル「好きにさせろ…ではこれにて」
シオンという青髪の青年はパスカとイアハートを一瞬にして、押さえつけた。そして、アウルという銀髪の青年が目の前に手をかざすと
アンジュ「外が騒がしいと思ったら、やはりこんな事が起きていたのね。悪いけど、お縄についてもらえるかしら?」
甲板に来たのは殺気立っているアンジュさんとその後ろからは私達の仲間が出てきた。
うわぁ、これって数の暴力だよね?いつも思うけど、アンジュさんって結構腹黒いよねぇ。
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