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アウル「これはこれは…皆さんお揃いで…それで我々どうするおつもりで?」
アンジュ「決まってるじゃない。あなた達を倒して海に放り投げて、サメの餌にするのよ」
うん訂正、腹黒いを通り越して鬼畜に外道だ。聖女がやることではないと思う。
「そういう訳だ。行くぜ、フレン!」
「行くよ、ユーリ!」
ユーリとフレンは剣を抜いて、銀髪の青年、アウルに向かってくる。確かに人質とも言っていい私達に斬りかかるより、向こうを斬る方が何の躊躇いもいらないわけだ。アウルは接近している2人がいるのにも関わらず、武器を取り出そうとしなかった。
アウル「…愚かな。私に勝てるとでも?」
ユーリ「やって見なくちゃ分からないだろ!フレン!」
ユーリ、フレン「「虎牙破斬!」」
ユーリとフレンは剣技でアウルに斬りかかった。…が、次の瞬間、有り得ないことが起こった。
ユーリ、フレン「「なっ!?」」
アウル「その程度で私を討てれるとでも?いや、斬れるとでも?」
ユーリとフレンは驚いた。アウルはユーリとフレンの剣をそれぞれの両手の中指と薬指の間にきっちりと挟んで受け止められていた。その業は最早、人では成せるものではない。
ユーリ「っ!くそっ!」
フレン「剣が…抜けない!」
ユーリとフレンは挟まれた剣を抜こうとするが、アウルの尋常ではない力によって抜くことが出来ないようだ。しかし、相手は両手が塞がって動けないとなれば、私達の仲間はそのチャンスを見過ごさないだろう。
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