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「クレス、この隙に!」
クレス「あぁ、ルカ!決めよう!」
クレスとルカ君がアウルの背後に付き、斬りかかった。誰もが、これで決まっていたと思っていた。
アウル「ふっ…甘いな。このままの状態で私を斬ろうなど…甘いのだ」
アウルはユーリとフレンの剣を捻り、体勢をくずした所を掌底でそれぞれの腹部に喰らわして、左右に吹き飛ばした。
ユーリ「…かはっ!」
フレン「ぐっ…!」
ユーリとフレンは船から投げ出されずに済んだものの壁に激突、少ししてからヨロヨロと立ち上がるが、すぐに身体が崩れ落ちる。
そして、アウルはそのまま高く跳躍すると、クレスとルカ君の剣が空を斬った。空を斬ったと同時に着地したアウルの掌底が二人の背中を捉えた。
しかし、二人の背中が当たる前に二人の人物によって、押さえつけられた。
「ナイスだ、コングマン」
コングマン「俺様を舐めるなよセネル!この程度、受け止められて当然だ!」
セネル君とコングマンがアウルの両手をきっちりと掴んで、動けなくした。
あのコングマンが押さえつけることが出来たのは当然だけど、セネル君が受け止めるとかすごいよね。あんなにほっそりとしてるのにどんな鍛え方してるのかな?
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