114人が本棚に入れています
本棚に追加
ー約束する。また会おうカノンノ-
また彼の夢だ。最近になって彼の夢ばかりみる。
-必ず帰ってくるから-
その言葉を最後に私は夢の世界から切り離された。
☆
「起きてください、お嬢様」
誰かが私の布団を揺すって起こそうとしている。…誰かっていうのはわかってるんだけどね。
カノンノ「う…ん…まだ眠いよ、ロックス」
私は起こそうとしている人物、ロックスの対応に布団を深く被った。
ロックス「そういう訳にはいきません。もう皆さん食堂でお待ちです。早く起きて下さい」
カノンノ「…わかった」
私は嫌々、布団から出て起き上がった。たまにロックスってしつこいからやなんだよね。
でも、今まで私を親代わりとして育ててくれたことは感謝している。
私はまだ気怠い気分のまま、パジャマのままで食堂に向かった。
☆
「あら?カノンノまた寝坊?仕方ないね」
カノンノ「すいません、アンジュさん。ちょっと考え事をしてました。でも大丈夫です」
アンジュ「考え事?…まぁいいわ。席につきなさい」
バンエルティア号のギルドであるアドリビトムのリーダー、アンジュさんは私の言った事を気にせず、席につくように促された。
「おはようカノンノ」
「最近寝坊が続いてるけど平気?」
カノンノ「大丈夫だよイアハート、パスカ。何でもないから」
イアハート「本当にそうなの?」
パスカ「信じられないなぁ」
私そっくりの女の子、パスカとイアハートは疑っていた。
パスカとイアハートは『彼』がいなくなってすぐの事、それぞれ別の世界からやってきた。
初めて見たときは私やギル
ドのみんながびっくりしてたっけ?特にロックスなんか腰を抜かしていたような気がする
最初のコメントを投稿しよう!