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「食事ぐらい落ち着いて食べられないのか?」
「同感だな、喉に詰まらせても知らないぞ」
「心配するなよリオン!ほら言うだろ、腹がへっては活動できないって」
リオン「…戦(いくさ)だ、スタン…分からないくせにことわざを使おうとするな」
スタン「別に意味は変わらないと思うけどなぁ…なあ、カイル」
カイル「うん、そうだね父…スタンさん!あまり変わらないですよね!ね!ジューダス!」
ジューダス「僕に同意を求めないでくれ」
スタンさん、リオン君、カイル君、ジュディス君が楽しそうに会話をしている。いや、楽しいのか分からないなぁ。リオン君とジュディス君、二人に呆れちゃってるしなぁ。
気がついたら、私の食事は終わっていた。もやもやが取れないし、とりあえず後片付けをして、甲板で絵でも描こうかな。
☆
甲板で気持ち良い風に吹かれながら、私はスケッチブックに風景と『彼』を描いていた。ただ、『彼』を描いているとどうしても胸が苦しくなってくる。
パスカ、イアハート「「わっ!」」
カノンノ「ひゃぁ!」
突然私の後ろから声をかけられたので変な声が出てしまった。…声の感じで誰だか分かる。
カノンノ「パスカ~!イアハート~!」
パスカ「ごめんごめん」
イアハート「そんなに怒らないでよ~…焼きリンゴあげるからさ~」
全く謝る気がないのが見え見えだ。っていうかイアハート…私、イアハートじゃないから焼きリンゴ程度で釣られないんだけどなぁ。
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